タイル・石・レンガ・ブロック工事&販売 東京都大田区 野村タイル店 タイル説明ページ


タイルについて




タイルとは、建設資材の一つで、土を焼き固め、板状に造られており、建築物の内外装に用いられ、建材壁や床の保護、あるいは装飾用に多数張りつけるものの総称です。タイルは耐候性、耐火性、防水性などに優れ、外壁や水まわりを中心とした内装用の建材として人気があります。 尚、英語のtileには、瓦の意味もあります。 また、比喩的に、規則的に分けられた平面状の区画や、繰り返しによって構成される図画の各要素のことなどのこともタイルと呼びます。

タイルの歴史は古く、大昔から建物の装飾材として使われていて、すでに紀元前のエジプトには現在の釉薬タイルに近いものがあったと言われています。18世紀ごろから大量生産されるようになり、ヨーロッパ全体に広まりました。日本には、明治時代になってから西洋建築とともに紹介され、タイルの輸入が始まり、国内でも生産されるようになったようです。

タイルには素地の質や吸水率によって、陶器質、せっ器質、磁器質の3種類に分類されます。
磁器質のタイルは最も緻密なので、ほとんど吸水しないため、浴室の床にも使えます。陶器質は、素地が多孔質(小さな穴が無数あいている)なので、タイルの中では最も吸水率が高いため、洗面室やキッチンなどの内装に適しています。 磁器質と陶器質の中間に位置するのがせっ器質です。

 概要

タイルの形状は、隙間無く敷き詰めるため正方形や長方形など四角形が多いのですが、中には小石の形のような不規則な形状のものもあります。 色彩も様々あり、一枚一枚に模様があるものや、 色の違うものを多数並べることで大きな絵とする場合もあります。 材質は、陶磁器、コンクリート、プラスチックなど各種あります。
陶磁器のものは、建物の外装や、浴室、洗面所などの内装に、コンクリートのものは、歩道の舗装用などに、 プラスチックのものはPタイルと呼ばれ、オフィスなどの床にそれぞれ用いられます。 また、漆喰の特性を生かしたタイルも開発されている。 通常、タイルは一枚一枚接着剤・モルタル・金物によって躯体に固定されるが、非常に手間がかかり、施工技術も要求される。そのため、細かいタイルがあらかじめシート状に敷き詰められたものが製造されている。 特殊なものとしては、スペースシャトルなどの宇宙船の外装に使用される耐熱タイルがある。


 建築用陶磁器タイル


建築では一般にタイルといえば、陶磁器製のものを指すことが多いです。材質は、吸水率の違いにより、陶器質・せっ器質・磁器質タイルに分けられます。タイルメーカーでは、タイルの適した用途に応じ、屋内の水廻りや壁、床用、屋外の壁、床用などに分けています。一般的に、躯体(貼り付け箇所)への防水性に優れ、水がかり部に使用されることが多く、外壁用タイルにおいては、タイル自体の経年劣化はほとんどなく、貼り付け施工の不具合による剥離、落下事故が起こることがありますが、現在では、モルタルと混ぜられる接着剤の性能や、施工法の向上が行われ、事故は減少傾向にあります。仕上げには流行がありますが、外装タイル貼の建築物は、他の外壁仕上げに比べイニシャルコストがかかる反面、耐候性に優れ、メンテナンスも比較的容易で、意匠上美しいことから、公共建築物やマンションなどで広く選択されています。

日本におけるタイルメーカーは、量産を得意とする大手から特殊なタイルを作る中小企業まで様々であるが、近年は需要の減少と共にメーカーの撤退が進んでいます。 岐阜県の多治見市近隣には、良質な陶磁器の土が採掘されることから、原土や顔料を扱う原料会社、タイルメーカーやタイル販売商社など、多くのタイル産業が集積しています。日本の建材の中で、産業集積地のある建材は珍しく、歴史と伝統のある地場産業ではありますが、それ故にタイル業界の体質は保守的なところもあり、海外メーカーとの今後の競争には多くの課題を抱えている業界でもあります。


 タイル目地

目地(めじ、めち)とは、タイルとタイルの隙間のことです。剥離防止や防水を目的として、通常モルタルや白セメントが充填され、色はグレーまたは白になります。目地は性質上カビの発生源になりやすいため、こまめな清掃が不可欠です。 外国製の輸入タイルの場合、タイルの大きさに誤差があり、目地が大きめにとられることが多いです。それに比べ、日本のタイルは精度が高く、目地を小さくとることができます。


 その他のタイル

◎ガラスタイル

ガラス質の表面を持つタイルで透明感があります。下地色が濃くなると透けて見える場合があり施工には注意が必要です。

◎尚、そのほかに、タイルカーペット・ コルクタイル・ 吹き付けタイルなど様々な種類がありますが、当店では取り扱っていませんので省略させていただきます。



タイルの用語

 素地(きじ)からくる用語

◎陶器質   素地は多孔質で吸水性が大きく、たたくと濁音を発する。(吸水率22%以下)

◎磁器質   素地は透明性があり、緻密で硬く、たたくと清音を発する。(吸水率1%以下)

◎せっ器質  磁器のような透明性はないが、素地は硬く吸水性は少ない。(吸水率5%以下)

◎その他   これらの分類以外に、セラミックで出来たセラミックタイルや土器質に近いテラコッタタイルなどもあります。


 釉薬(うわぐすり)からくる用語

◎施釉

タイルの表面を、強度や光沢を増す釉薬(うわぐすり)をかけて焼いたものです。

ラスター釉 チタンやスズの化合物を焼き付けたもので、外装タイルなどで光沢のあるキラキラ光る特殊タイルに用いられています。
うす釉 無釉タイルは、汚れやすいので、透明な光沢釉を極く少量、施釉したものです。

◎マット釉

つや消しの状態となるうわぐすりをかけたものです。

◎無釉

うわぐすりをかけていないもの。テラコッタタイルなど、素焼きのタイルもこのタイプ


 形状からくる名称

◎平物

表面がほぼ平面状で、正方形または長方形のタイルを平物と呼びます。

◎ユニットタイル

施工しやすいように、タイルの表面もしくは裏面にシート状、ネット状またはそれに類する台紙を張り付けるか、またはその他の方法で多数のタイルを並べて連結したもの。
施工上の区分で、モザイクタイルなどに使われている。

◎役物タイル

開口部、隅角部などに用いるタイルで平タイル以外の特別な形状をしたタイルの総称。

◎片面取りタイル

他に両面取りタイル。 内外装タイルの代表的な役物。公衆トイレなどで使われているのを目にすることが出来ます。

◎曲がりタイル

標準曲がり 屏風曲がり等があり 外装タイル、外装モザイクタイルの代表的な役物。

◎階段タイル

段鼻タイル(だんばなタイル)ともいわれ、階段先端の踏面に使われている専用タイル。滑り防止のため、筋状の凸起または溝がつけられているものもあります。


 目地の用語

◎通し目地

タテの目地が乱れないで直線に通ることを通し目地(あるいはイモ目地)といいます。

◎馬目地

タイルの中心に次の段の目地の中心がのるように張る形式を馬目地といいます。

◎ねむり目地

タイルとタイルをつき合わせるように張って目地幅をとらない方法。ねむり目地専用に作られたタイル以外は、剥離や破損防止のため行わない

◎深目地

二丁掛けタイルなど外装タイルで、目地の深さをわざと深くし、表情に深みを持たせる技法。



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